Microsoft社製ツール「Microsoft Virtual Machine Converter」で、vmdk形式からvhdx形式に変換しようとしたらエラーが発生した話

Microsoft社製のツール「Microsoft Virtual Machine Converter」を使用して、PowershellコマンドConvertTo-MvmcVirtualHardDiskでVMwareイメージ (vmdk) 形式からHyper-Vイメージ (vhdx) 形式に変換しようとしたら次のようなエラーが発生しました。

ConvertTo-MvmcVirtualHardDisk : The entry ### is not a supported disk database entry for the descriptor.

エラーの###には1000-000-000-000などの数値が表示されます。

いったいぜんたい何のことを言っているのか不明ですね。笑
いろいろと調べた結果、このページを参考にして解決できましたので、shareします。

簡単に内容をまとめると、
「dsfokツールからdescriptorを編集して、問題のdisk databaseの###の記述をコメントアウトすればOKだよ」
と、書いてあります。

まず、disk databaseが記載されているdescriptor見たり、編集し上書きできるツールdsfok(ダウンロードリンク)をダウンロードします。
ダウンロードしたら、このツール内にあるdsfo.exe実行ファイルをコマンドから次のように実行し、vmdkからdescriptorを出力します。

出力された「descriptor.txt」て見てみると、次のような内容になっていると思います。

次にエラーの箇所をコメントアウトしていきます。
仮に、###111であったとすると、

の部分を

とコメントアウトします。

その後、dsfi.exe実行ファイルを使用して、次のコマンドを実行し、コメントアウトしたdescriptorをvmdkに戻します。

もう一度、ConvertTo-MvmcVirtualHardDiskを実行してみましょう。
上手く変換できたでしょうか?

また同じようなエラーが出る場合は、上記のステップ「dsfo → コメントアウト → dsfi」を繰り返してみてください。

私の場合、上記の方法で解決することができました。

※ 実行する際は、自己責任でお願いします。

変換ツールについて

Hyper-Vに徐々に移行している関係で、VMwareイメージ (vmdk) 形式からHyper-Vイメージ (vhd/vhdx) 形式に変換する機会が増えています。

vmdk形式からvhdx形式の変換ツールは、Microsoft Virtual Machine Converter以外にもあります。ただ、「Microsoft Virtual Machine Converter」はコマンドで、且つ、Microsoft社製ということで、フリーソフトをインストールするよりも安心して使用できるかなぁと思っています。
エラーは発生しますが 笑

ただし、注意点があります。
このMSDNには、

Availability and support for the converter ends when it is retired on June 3, 2017. Azure Site Recovery is recommended as a long-term solution. For details about this retirement, see the blogpost, Important update regarding Microsoft Virtual Machine Converter (MVMC).

と書かれており、簡単に言うと、
「2017年6月3日にサポートを終了します。Azure Site Recoveryを使用することをオススメします。詳細は、Important update regarding Microsoft Virtual Machine Converter (MVMC)を読んでね。」
と、書かれています。

サポートが2017年6月で切れますので、その点ご注意ください。
しかし、(私の認識違いでなければ) Azure Site Recoveryでやれることは、VMwareを変換してAzureに持っていくことであり、Hyper-Vに変換することではないようです。しかも、有料?
それって代替ツールになっていないような…。

個人的には、2016年最近のMicrosoft社の動きには注目しており、期待しています。Windows10でハイパーバイザー型のHyper-Vが動くので、これまでの資産(VMwareやVirtualBox)をHyper-Vに移行する機会が増えると思います。本記事が少しでも手助けになれば嬉しいです。ツール自体は2017年6月までのサポートやけどね。笑