タイトルのままですが、会社を退職し、会社で加入していた健康保険組合の健康保険を任意継続したので、その内容や手続きについて記載してみようと思います。
私の会社で加入していた健康保険組合は、税務会計監査事務所健康保険組合(TAAけんぽ)ですので、この記事はTAAけんぽの内容になります。
任意継続について
退職の場合、健康保険については以下の3つの選択肢があると思います。
- 国民健康保険に切り替える
- 会社で加入していた健康保険組合の健康保険を任意継続する
- 別の健康保険組合に加入し、新しく健康保険を取得する
いずれも手続きを行う必要がありますが、2の任意継続が一番費用と手間を抑えることができると考えられます。
国民健康保険の場合、大抵の健康保険組合よりも保険料は高くなります。また、他の健康保険組合に加入するにも手続きが必要であり、なかには加入するハードルが高いものも存在します。そのため、2の任意継続が一番費用と手間を抑えることができる健康保険と言えます。
ただし、任意継続できる期間は最大で2年間です。また、任意保険料の支払いを怠ると保険が自動的に解約となりますので、注意しないといけません。
任意継続の手続き期間
退職翌日から20日間になります。この20日間は、休日・祝日を含めた20日間なので注意が必要です!
例: 2018年9月末に退職する場合、10月1日(月)~ 10月20日(土)が手続き期間となります。
また、保険の資格喪失後でないと手続きできないため、保険組合に行く際は事前に電話で資格を喪失しているかどうかを確認しましょう。確認する際は、会社時代の健康保険番号を聞かれるので、会社に保険料を返却する前にコピーや写真を取っておきましょう!
保険料とその支払い方法について
保険料は給与明細の倍額になります。
例: 15,000円の場合、30,000円になります。
退職した場合、健康保険を国民健康保険に切り替えるか、任意継続手続きをするかどうか迷うかと思いますが、大抵の人は任意継続した方が保険料を安く抑えることができると思います。
初回の保険料のみは、手続きの際に健康保険組合の窓口にて現金で支払います。
支払い方法は、現金のみです!
翌月以降の支払いについては、手続きの際に「毎月払い」・「6ヶ月前納」・「1年前納」から 選択することができます。
「毎月払い」の場合、翌月初に納付書が郵送されてくるので、その月の10日までに銀行窓口にて支払います。
前納も可能です。前納の場合、多少の割引が適用されます。前納については、次にまとめてあります。
前納について
翌月の保険料から前納が可能です。前納期間は、6ヶ月と1年から選択できます。
ただし、年度区切りのため、前納できる期間は退職日によって異なります。
例えば、2018年8月末退職の場合、2018年10~2019年3月までの6ヶ月間の前納ができます(2018年9月分は手続きの際に窓口にて支払います)。
2018年9月末退職の場合、2018年11~2019年3月までの5ヶ月間の前納はできず、その年度は毎月払いになり、翌年の2019年4月から前納ができます(2018年10月分は手続きの際に窓口にて支払います)。
前納期間は年度区切りですので、注意しましょう!
前納の割引率は、6ヶ月前納で1.14%、1年間前納で2.10%です(2018年度の割引率です)。以下に例を表でまとめていますので、ご自身の割引額のイメージの参考にしてください。支払う保険料が多いほど割引額が大きいです。保険料毎の前納額と割引額は窓口に資料があります。また、電話でも確認できます。
任意保険料 | 6ヶ月前納の 支払額 | 6ヶ月前納の 割引額 | 1年間前納の 支払額 | 1年間前納の 割引額 |
8,036円 | 47,668円 | 548円 | 94,411円 | 2,021円 |
15,580円 | 92,418円 | 1,062円 | 183,042円 | 3,918円 |
31,160円 | 184,836円 | 2,124円 | 366,083円 | 7,837円 |
手続きで必要なもの
手続きで必要なものは以下の3点になります。初回保険料は、電話にて確認できますので、事前に確認しておきましょう!
- 印鑑
- 初回保険料の支払い用現金
- マイナンバーカード(マイナンバーカードでない場合は、マイナンバーが分かるもの+身分証明証)
手続きについて
事前準備
任意継続の手続きを行う前に、必ず健康保険組合に電話で手続きについて確認しましょう。その際に以下の点も確認しましょう。
- 手続きで必要なもの
- 健康保険料(特に手続きに必要な初回支払い額)
- 営業時間
TAAけんぽの営業時間は、9:00〜11:30と13:00〜16:30だそうですが、変更になっているかも知れないので、電話で確認しましょう。
(Webページに記載がないため、手続き当日に電話で確認しました。)
実際の手続き
手続きは健康保険組合(TAAけんぽ)の窓口で行う必要があります。TAAけんぽの場所ですが、少し奥まったところにあり、標識も「東税健保会館」となっており、分かりづらかった印象です。向かいに「エイビイシイ風の子クラブ」がありますので、それを目印にしても良いと思います。
手続き自体は30分~1時間ほどで完了し、その場で健康保険証を貰えます。任意継続の場合、健康保険の記号が「9999」になるみたいです。それ以外は普通の健康保険証と同じように見えます。
- 任意継続の申請書類(1枚)の記載・・・約15分
- 組合員による説明および手続き・・・約30分
- 初回保険料の支払・・・約10分
私の場合、2のときに色々と質問したので、時間がかかりましたが、質問がなければ15分くらいで終わると思います。
1の申請書類で必要な事項は以下のものです。
- 会社で保持していた健康保険の記号・番号
- 退職日
- 努めていた会社名と所在地
- 氏名・生年月日・現住所・電話番号
- 個人番号
- 保険料の支払い方法(今年度 & 翌年度)
- 退職後の予定(「就職」か「未定」か「開業」から選択します)
なお、初回の支払いをすると納付書兼領収書をもらえます。確定申告で必要になりますので、必ず保管しておきましょう!また、任意継続の資格取得受理通知書ももらえますので、保管しておくと良いと思います。あとは、支払いの注意事項などが書類がもらえます。
今年度の保険料の支払い方法で前納を選択した場合、前納の納付書が貰えます。これを持って銀行の窓口に行き、支払います。